チームを2つ目、3つ目と作って拡大させていく場合、スモールスタートが鉄則です。いきなり人数だけ大量投入されチーム数が増えても、パフォーマンスが上がるどころか、増えたコストに見合わない生産性や品質、モチベーションの低さが目立つことになると思います。したがって、まずは1チーム目がきちんとアジャイルを実践し、チームとしての成熟度を上げることが前提となります。

次に、チームのスケーリングパターンはいくつかあります。1チーム目の熟練者を分散させて初めてアジャイルにチャレンジする人と組み合わせて、新生チームを複数作っていくパターン(=Split-and-Seed)、1チームの人数を限界まで増やしてから分割するパターン(=Grow-and-Split)、パフォーマンスが良く、スクラムの知識を持っているメンバーを社内コーチに任命し、成熟していないチームのサポートに入るパターン(=Internal Coaching)の3つがあるので、お客様のチーム状況を考慮して最適なパターンを検討いたします。

大規模アジャイルのフレームワークは5つ以上ありますが、いずれもメリット、デメリットがあり、よく知らずに採用してしまうと後で大変なことになります。スクラムに忠実で比較的覚えやすい、実践しやすいのは、LeSS、Scrum@Scale、Nexusです。覚えることが多いですが、エンタープライズ向けのものはSAFe、Disciplined Agileです。採用を検討する際は、弊社からご提案させていただきます。

スケーリングパターンの検討

フレームワークの選定